ティラピア養殖
■概要
- ティラピア属には多くの種類があるが、わが国で養殖されているものは、Oreochromis niloticusであり、「いずみだい」「ちかだい」などと呼ばれている。原産地はエジプトナイル河で、わが国には1962年に移殖された。
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■養殖の位置づけ
■主な生産県
■生産量推移
■養殖方法
- ティラピアは雑食性であり、水質に対して適応性が広く、病気の発生も少なく飼育しやすく、美味であるところから、近年養殖が盛んになってきた。昭和63年当時の記述。かつてはマダイの代替品として利用されましたが、本家マダイの価格下落の影響もあり、最近の生産量は大きく減少しています。 生活可能水温は、16〜45度で、適温は24〜30度であるが、慣らすと7〜8度まで摂餌する。したがってその養殖は、温泉や温排水を利用した池または加温池か、湧水池(16度以上)で越冬させて夏期に露地池で養成する方法で行われている。止水式、流水式どちらでも養殖され、人造池、ため池、網いけすなどのほか既存のコイやウナギなどの養殖池も利用されている。
- 産卵は水温が20度以上となる5月下旬〜6月上旬から始まり、その期間は長い。1尾の雌親魚は産卵期間中2〜3回産卵し、産卵数は400〜1200粒である。産卵は池底に円錐形の産卵床を掘って行う。卵の大きさは2〜2.5mmで、ふ化や仔魚の飼育は雌親魚の口腔内で行われる。ふ化日数は水温25度前後で6〜7日で、ふ化仔魚の大きさは5mm前後である。ふ化後1週間もすると口腔内保育は終わり、仔魚は自ら摂餌するようになる。産卵池の大きさは定まっていないが、底がコンクリート張りや堅い土質の場合は、池面積の30〜50%に30〜50cmの暑さに砂を敷き、水温が20度に達したとき、1m2当たり雌雄1対の割合で親魚を放養すると自然産卵を行う。ふ化仔魚の摂餌開始に合わせてミジンコを繁殖させておくと、稚魚の成長がよい。ミジンコと併用してコイ用粉末飼料を散布して与えるが、やがて1箇所で給餌するように慣らし、適当な間隔で稚魚を産卵池から捕獲し養成池に入れる。実例によると4000m2の止水池に1尾平均500gの雌雄の親魚8000尾を放養して、5〜100gの種苗を100万尾生産している。
- 養成池では、魚の成長にともない固形配合飼料を順次大粒のものに切り替えて1日2〜3回に分けて与える。放養量は、放養後途中で選別をしない場合には、止水池で8〜10尾/m2、流水池で25〜30尾/m2(いずれも通気)が適当である。ティラピアは、養成池に自然繁殖した植物性プランクトンなどの天然餌料も摂餌する。したがってティラピアの成長は、水温差による配合飼料の摂餌量の多少によるばかりでなく、池中の天然餌料の繁殖状況にも左右される。一般に、産卵した翌年の10〜11月には800〜1000gに成長し、食用魚として出荷される。出荷に際しては、特にため池など天然餌料を多く利用して生産されたものについては、長期間流水中で池しめを行い、土臭さをなくすことが重要である。