富士山は見えるか


富士山北緯35°21′東経138°44′ 標高
地点北緯 ° 東経 ° 標高 m



H点 北緯 ° 東経 ° 標高 m
 以下では地球を半径Rの球で考える。
  R=20000km/π
このように考えても大きな誤差はないはずである。
 なお、光の屈折は考慮していないので、実際とは少し違うかもしれない。
 左図は、富士山頂F、当該地点Pを含む地球大円を示したものである。Oは地球の中心である。
 Hは、PFにOから降ろした垂線の足である。この点の標高は
  hH=OH−R
で、これが負なら富士山は見えない。これが正なら見えるかもしれない。H点の緯度経度(概値)を示してある。その付近にH点標高以上の山がなければ見える可能性は大きい(他の場所に障害物がある可能性はあるが)。
 富士山の標高は 3776mであるが、山頂の小石だけ見えても面白くもないので、これを 3700m, 3600m,...,3000m,2500m,2000m とした場合も計算できるようにした。どの高さまで見えるかによって、見える山容の大きさを推測できるだろう。

計算方法の解説
 図中のθは地球中心からPとFを見込む角度で、球面余弦定理により求められる。
  cosθ=sinλFsinλP+cosλFcosλPcos(φF−φP
 ここで、
  λFF:Fの緯度、経度
  λPP:Pの緯度、経度
 Fの標高をhF、Pの標高をhP とすれば、
  OF=R+hF
  OP=R+hP
 余弦定理により
  PF=(OF2+OP2ー2・OF・OP・cosθ)1/2
 正弦定理により
  P=sin-1(OF・sinθ/PF)
 これによって角Pが求められるので、
  OH=OP・sinP
 次にHの緯度λH経度φHを求めるためには、まず
  θH=π/2−P
を求め、ふたたび球面余弦定理により
  cosθH=sinλHsinλP+cosλHcosλPcos(φH−φP
 これと、この地球大円の式
  tanλH=a・sin(φH−φ0
を連立させて解けば良い。ここで
  φ0=(tanλFsinφP−tanλPsinφF)/(tanλFcosφP−tanλPcosφF
  a=tanλF/sin(φF−φ0
 しかし、この連立方程式は容易に解けない。Newton-Raphson法でも、条件によって解が収束しない場合がある。そこで、ここでは単純な線形補間によって概値を求めた。
  λH=λP+(λF−λP)θH/θ
  φH=φP+(φF−φP)θH/θ
 これでも誤差はそれ程大きくない。特に富士山が見える(かもしれない)領域では、ほぼ充分なはずで、一方、見えない領域ではこれを正確に求めても意味が無い。

 なお、富士山の緯度経度は、富士山測候所のものを用いた。
 また、地点のデフォルト値として富士山最遠望写真の地点を用いた。