あるゴミ・メイル撃退術
Apr. 29, 2002
世間ではウィルス・メイルの被害が続出している。つい先日も筆者の友人が「やられた」と言って来た。
自慢するわけじゃないが、筆者の環境はそう簡単にウィルス・メイルの被害を受けることはない。特に対策を講じなくても、自然と被害を受け難い体質になってしまったのである。
ただし、ゴミ・メイルは毎日いやと言うほど来る。これにはウンザリさせられる。
そんなもん、読まずにさっさとゴミ箱へ捨ててしまえば良かろう、と言われそうだ。事務所のデスクトップで読んでる限りならそれで済む。しかし筆者の場合、出先でメイルを読むことも多い。これがノート・パソコンとケータイを繋いで、9600bps で接続するという環境なので、多量のゴミ・メイルが入っていると時間もかかるし電話代も高くつく。
公衆電話に 56kモデムで繋げば時間も電話代も安くつくが、例えば新幹線の発車間際なんて時には無理がある。携帯なら、新幹線に乗ってからでも、動き出すまでは繋がる。さすがに走り始めるとちょっと繋がらなくなるが、それでも、公衆電話と比べれば機動性は抜群である。出先で喫茶店やレストランに入った時でもメイルのチェックぐらいはできる。わざわざ公衆電話の所へ行く必要もない。
といって、今のところ他のケータイ・メイルなんぞに移行するつもりもない。あれもたしかに便利だろうが、いろんなメイル・アドレスを持っていると一元管理が難しくなる。現在の環境をできるだけ変えたくないのだ。
ところで、筆者はSMAPという自作メイル・ソフトを持っている。今までは、「メイルの着信をケータイに報せる」という使い方くらいしかしてなかったのだが、これにゴミ・メイルを撃退する機能を持たせようかと考えた。なにしろ自作だから、改造は意のままなのである。
さて、そのためには「ゴミ・メイル」の認定基準を確立する必要がある。このためにはゴミ・メイルのヘッダを見るに如かず。その結果、ヘッダにこんな行のあるものが多いことがわかった。
Content-Type: text/html; charset="ks_c_5601-1987"
Content-Type: text/html; charset=euc-kr
"html" の部分が "plain" だったり、"ks_c" などの部分が大文字だったり、引用符がついていたりいなかったり、という様々なヴァリエーションはあるが、ともかくこの種のものが圧倒的に多くて、ある時には一晩に来た15通のゴミ・メイルのうち11通にこれらのヘッダがあった。
これらは韓国・朝鮮語のようである。筆者には韓国・朝鮮人の知人はいない。また韓国・朝鮮語は読めない。仮に読めたとしても、それを表示できるパソコンを持ってない。そんな人間にこの種のメイルを送るというのは、つまり入手した mail address に手当たり次第に送り付けてるんだろうな。ふざけた連中だ。ともかく、韓国・朝鮮語のメイルは片っ端から削除しても筆者は何も困ることはない。これだけでゴミ・メイルの7割(11/15)ほどは撃退できる。
しかし、日本語と英語のものはおいそれと削除できない。うっかり必要なメイルを削除してしまっては元も子もない。
なにかウマイ手はないかと思っていたら、英語のゴミ・メイルには From: が
nantoka@yahoo.com
kantoka@hotmail.com
というのが多いことに気付いた。これらの mail address を持っている知人もいないし、これらからはゴミ・メイルしか来た事がない。したがって情け容赦なく削除、である。
自作メイル・ソフト SMAP にこれらを削除する機能を持たせて、定時に実行させる(Windows NT/2000 では at というコマンドでこれは容易に実行できる)。その後で「正規の」メイル・ソフトで読みに行けば、ゴミ・メイルはきれいに掃除されている。
以上の施策によって、ゴミ・メイルは面白いように撃退されるようになった。
何故、撃退されてることがわかるのかというと、SMAPではログを残していて、その中には削除されたメイルも残っている(万一必要なメイルを削除してしまった場合でも、直後ならこのログから復元できる)。それで実は、今のところ毎日、ログを見てゴミが削除されたことを確認しているのである。結局、毎日ゴミ・メイルを見ているわけだが(^o^;;これらは、ゴキブリ・ホイホイにかかった哀れなゴキブリどもみたいなもので、「大漁」のときには結構快感(?)を味わえる。
それに、出先でゴミ・メイルに悩まされることだけは少なくなくなった。当初の目的はかなり果たせたわけである。
自作メイル・ソフト SMAP について
SMAP は Simple Mail Application Program から採った名前で、慎吾ママとは何の関係もない。もともと、Winsock の勉強のために作ったものだが、自分にとってはそこそこ便利なもので、使い続けているものである。
「メイル・ソフト」と称してはいるが、世間一般のメイル・ソフトのような機能はほとんどない。そもそも世間で流通している優良なソフトと張り合うなんてだいそれた意図は全くないからだ。その代わりに、ややニッチな目的に特化することを目指している。
その代表例に、メイルを受信した場合に何らかのコマンドを実行する機能がある。筆者はこれを利用して、メイルを受信したときに、モデムから自分のケータイに電話で報せるようにしている。もっともただの無言電話がかかって来るだけなのだが、SMAPを仕掛けた時刻に無言電話があればそれとわかるので、結構重宝している。
この程度のものであるが、興味のある方にはソースを差し上げても良い(実行モジュールは、各人の要求に応え切れないと思うので、差し上げられない)。理解するには C の知識が必要。コンパイルには VC/C++ が必要です。
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